瓦の種類

和形 J形

「J形」は、伝統的な波形のデザインを受け継ぐ和瓦です。昔から社寺・城郭・茶室など日本建築で多く使われてきた屋根瓦です。その形状は今も変わらず使われているのはの日本の文化、風土に適しているからでしょう。
直線で構成される平場の山と谷の流れるような美しさ。屋根の周囲を装飾する棟や軒の役物瓦の多彩なオリジナリティ。J形は、和形の伝統を超えた豊かな世界を生み出しています。

平板 F形

「F形」のFは、平面を意味するフラットからきています。Fの名の通り平板状のデザインが特色で、フルフラット・Uタイプ・Mタイプなど洗練きれたデザイン感覚の瓦が多数製品化されています。
また、F形には鬼瓦など特殊な役物瓦が少なく、全体の印象としてはすっきりとした西洋感覚あふれるモダンな屋根に葺きあがります。

S形

「S形」のSはスパニッシュに由来します。
かつてのスパニッシュ瓦は、山と谷が別々の瓦で構成されていました。そのスパニッシュ瓦を改良した物がのがS形で、山と谷が一体となった一枚の瓦で形成されます。その結果、施工性・コストパフォーマンスなどが著しく向上しました。
S形は、地中海沿岸の建築をイメージさせるような洋風感覚あふれる屋根に葺きあがります。